益進から皆様へ2018.10.05(更新日:2022.10.12)
借家人賠償責任保険
借家人賠償責任保険とは、賃貸している物件(住宅、アパート、マンション等)が火災等により生じた損害について、法律上の賠償責任を補償する保険であり、お部屋を借りた経験がある方は契約時に火災保険に付帯して加入(家財保険等)した事もあると思います。
そもそもこれらの保険は、賃借人の家財等を中心に保険をつけるわけですが、自分の家財の為の保険なら(特別高額なものが無いから)つけなくても良いのではないか?と疑問を持った方もいらっしゃると思います。
では、加入した方が良いのか?についてですが、結論から言えば、万が一に備えて加入した方が良いと言えます。
(そもそも、保険は万が一に備えるものであり、物件等によっては、保険の加入が義務付けられているものもございます。)
加入を推奨する理由としては、自身が借りている建物で失火した場合の法律上の賠償責任が関わってくる為です。
そもそも、自身が火元となって火災が発生し、隣家等に類焼したケースの場合、失火責任法の規定により賠償責任は問われません。(ただし、火元になった方に重大な過失があった場合を除きます。)
しかしながら、オーナー様(大家様)からお借りしている物件に損害を与えた場合、物件を原状回復する必要がございます。(お借りしているお部屋や物件等をオーナー様(大家様)に返還できなくなった場合、オーナー様に対して、民法415条の債務不履行責任が発生する為)それに対処する為の保険が、借家人賠償責任保険となります。
近年は補償する範囲が広がっている保険商品もございますので、加入前にきちんと補償範囲等を確認しておきましょう。