不動産業界はFAXが主流?
インターネットやスマートフォンが普及している現代においても、不動産業界では不動産会社間の物件の資料請求のやり取りは未だにFAXによるものが主流となっています。
その理由としては以下のような事が考えられます。
① パソコンやメールが苦手な方が多い
ご年配の方でもスマホを使いこなす方やご自身でホームページを作っている方も中にはいますが、
やはりメールもできないとおっしゃる方やインターネットもよくわからんという方もいらっしゃいます。
② 資料請求する側の手軽さ
先方の会社にメールアドレスを電話で伝えるより、FAX番号を通知する方がやはり楽。
③ スピード
お客様が既に来店されている場合、送られてきたFAXをそのまま見せる事も可能な為、
メールより好まれる(メールの場合、メールを受信後、添付ファイルやURLから印刷が必要な為)
以上が不動産業界でFAXによる資料請求が主流となっている要因だと考えられますが、
もちろんFAXならではの問題点もございます。
① 写真等は不鮮明になる事が多い
運転免許証の写しをはじめとした身分証明書の写し等はFAXで送付する場合、顔が不鮮明となる場合が多いです。
② 経費
迷惑FAXも負担とストレスですが、物件によっては平面図、配置図、公図等で枚数がかさむ場合もございますので、用紙代やトナー代なども意外に掛かります。
③ 繁忙期には探す手間が発生
アパートやマンション等の繁忙期には、いろんな不動産会社へ資料請求を行う為、
大量に受信し、自分が請求したFAXを探す手間が発生します。
(FAX番号を複数もたない会社も多いので、担当者ごとに資料請求を行った場合、1つのFAXに資料が集中する為)
上記のように不動産業界では、まだまだアナログな部分も多いですが、
近年、『不動産テック』(Real Estate Tech)という不動産とテクノロジーを掛け合わせた造語で、
ITを用いて不動産関連サービスを進化させようとする動きも進んできており、
不動産業界のデジタル化、サービス向上等が期待されています。