益進から皆様へ2018.10.18(更新日:2022.10.12)

アスベストの有無の可能性の判断の目安

高い耐火性と断熱性、耐久性により、様々な建築物に広く使われてきたアスベストですが、すべての建材に含まれていたわけではないので、昭和○○年に建てられた建物なら100%含まれているといった判断は出来ませんが、建物が建てられた時期と建物の材質によっては、ある程度の可能性を判断することが出来ます。

解体工事


アスベストの使用方法は大別すると、「直接吹き付けによるもの」と「部材への混ぜ込みによるもの」に分けられ、
それぞれの使用方法に段階的な法律上の規制が行われてきました。
まず、昭和50年(1975年)に、現在は危険性が高いとされる吹き付けアスベストの使用が禁止されました。
(ただし、アスベストの含有量が5%未満であれば吹き付け可能)
次に平成7年(1995年)に、アスベストの含有量が1%を超えるものの吹き付けが禁止されました。
(これもアスベストの含有量が1%未満なら吹き付け可能)
そして平成18年には、アスベストの含有量が0.1%を超えるものの製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止されました。
これらの経緯から、昭和50年以前の建物にはアスベストが含まれている可能性が高く、かつ飛散の危険性が高い吹き付けが行われた建物である可能性があるという事になります。
また、昭和51年以降もアスベストの含有量が5%未満の吹き付け工事が可能であった為、
アスベストの吹き付けが禁止となる昭和62年までは、アスベストの吹き付け工事が行われた建物が存在する可能性がございます。
昭和63年以降は、石膏ボードやサイディング等に混ぜ込まれたアスベストが存在する可能性がございますが、
平成18年以降であれば、最早、不使用であると考えられます。
アスベストを含んだ部材が使用された建物を解体する場合には、飛散を避ける為に様々な防止措置を行う必要がある為、場合によっては、専門家による鑑定を行う必要がでてくる場合もございます。

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