益進から皆様へ2018.12.10(更新日:2022.10.12)
普及が進まない?マイナンバーカード
2015年10月から始まったマイナンバー制度ですが、2018年7月1日におけるマイナンバーカードの交付枚数は1467万2462枚で人口に対する交付枚数率は11.5%といまだに低調です。
また、内閣府が11月30日に発表した制度施行から3年が経過したマイナンバーに関する世論調査の結果によれば、
カードを未だ取得していないと答えた人は7割で、そのうち「今後も取得の予定はない」と答えた人が過半数を超えたそうです。(財経新聞より)
その他の調査結果では、マイナンバーカードを「取得していないし今後も取得する予定はない」と回答した理由の内訳では、「必要性が感じられない」が57.6%と最も多く、次いで「身分証明になるものはほかにある」が42.2%、「個人情報の漏洩が心配」が26.9%となっているそうです。(財経新聞より)
政府は11月20日に来年10月の消費税増税に備えた景気対策をしてマイナンバーカードを活用したポイント給付案をメインとする提言をまとめましたが、狙いとしては、消費税増税の負担軽減を呼び水としてのカードの普及と自治体ポイント制度の拡大であり、マインナンバーカードが普及すれば本人確認が容易になり、行政手続きの簡略化が期待できるとされる一方で、個人情報の流出をめぐる懸念や運転免許証などが身分証明にもなる事などからも、今回の内閣府の調査でマイナンバーカードの普及の課題の多さが浮き彫りとなったと思われます。