益進から皆様へ2018.07.24(更新日:2022.10.12)

『地番』と『住居表示』(番地・住所)の違い

日本には、住所の表記方法が『地番』によるものと『住居表示』によるものがございます。この2つにはどのような違いがあるかわかりますか?

地番・番地の違い


まず、『地番』についてですが、『地番』とは、一筆(土地の単位で、杭や鋲、プレート等で囲われた1つの土地のこと)の土地ごとに登記所が付する番号をさし、主に不動産登記で使用されるほか、『住居表示』が実施されていない地域では、住所をあらわす時にも利用される事が多く、「住居表示に関する法律」に基づいて市町村が付する住居番号とは異なるものとされています。(Wikipediaより)
一方、『住居表示』についてですが、『住居表示』は建物を町名・街区符号・住居番号で表記し、各建物の住居番号は、その建物の出入口が接したところの基礎番号が使用されます。
従来は『地番』が使われていましたが、日本の市街化が進むにつれ、その土地がどこにあるのかを『地番』で特定する事が困難となってきた為、昭和37年に「住居表示に関する法律」が制定され、『住居表示』が実施されるようになりました。
つまり、『住居表示』は私たちが郵便を出す時などに使っている住所のことで、住所の正式名称が『住居表示』であり、『住居表示』に使われているのが「番地」で、『住居表示』は市町村役場が決めます。
尚、上記で出てきた『地番』と「番地」は一見、文字を入れ替えただけのように見えてややこしいですが、簡潔に言えば、
『地番』:登記所が決める一筆の土地ごとの番号
「番地」:市町村が決める玄関を基準にした番号であり、所謂、住所(『住居表示』)をさす
という事になります。以上、ややこしい内容ですが『地番』と『住居表示』(番地・住所)は違うものなんだと思っていただければ、幸いでございます。

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